知る・学ぶ/コラムi-plug、「口角が上がる広告」を渋谷と地方大学周辺駅に展開

駅広告

2024.07.18

新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox(オファーボックス)」を運営する㈱i-plugは5月20日から、昨年の「視線が上がる広告」【総合報道2023年6月15日号参照】に続き、就活生の気持ちが前向きになる広告の第2弾「口角が上がる広告」を全国地方大学の周辺駅と東急田園都市線渋谷駅に順次掲出した。

渋谷駅内の掲出広告「みにみにぴにぴに」

 同社が2025年卒業予定の学生約600人を対象に行ったアンケートによると、調査時点で「就職活動中」と回答した約500人のうち、就職活動中、「不安や緊張を感じることがある」または「不安や緊張を感じることがたまにある」と回答した学生が約96%となった。
 この結果を受け、同社は就活生が少しでも前向きになれるようにという願いを込め、25年卒業予定の学生にとって一般的な就活スケジュールにおける採用面接解禁日、26年卒業予定の学生には夏期インターンシップといった就職活動のスタートを切り始める時期となる6月1日に向け、誰でもその場で簡単にできる、不安と緊張を緩和させる言葉を広告として掲出。

 掲出した言葉「みにみにぴにぴに」は、関西大学文学部総合人文学科・熊谷学而准教授の監修のもと、「口角が上がると気持ちが前向きになる」という行動心理と、「不安・ストレス緩和に繋がるかわいい言葉」という音声学の知見をかけ合わせ、「口に出すだけで前向きになる言葉」として考案した。
 「母音の『い』を発音するとき口角が上がり、笑顔時と同じ表情を作ることができる。『み(m)』『ぴ(p)』は上下の唇を使って発音する、両唇音という音。赤ちゃんにとって発音しやすく、そのため、両唇音が入っている言葉は『かわいい』と感じられる。『声を出す』に関連して、『考えていることを誰かに直接話す』こともおすすめ。気持ちが前向き(楽)になる」。(熊谷准教授)

 5月20日より順次、全国の地方大学の周辺駅に広告を展開。5月27日からは、就活生をはじめとした多くの学生が目にしやすい渋谷駅通路に、今回の広告の意図と同社から就活生へのメッセージを掲出し、謎の言葉「みにみにぴにぴに」の種明かしを行った。
 27日、ライブドアニュースがXで同交通広告に関するポストを投稿。投稿初日で1万件以上のいいねと約2000件のリポストを獲得し、コメント欄には、学生を中心にi-plugの思いに共感した声が集まった。
企画は㈱プラチナム、デザインと製作は㈱プラチナム㈱ダジャレとデザインが担当。

各広告の詳細は左記の通り
【渋谷駅内広告】
▽媒体/田園都市線渋谷駅 地下2階 「ビッグ8B」
▽サイズ/H2060×W5824mm
▽期間/5月27日〜6月2日

【地方大学周辺駅内広告】
▽サイズ/B0 (関大前駅のみB1)
▽期間・エリア/
・5月20日〜6月2日/神奈川大学(横浜駅)、専修大学(向ヶ丘遊園駅)、静岡大学(静岡駅)、関西学院大学(西宮駅)、広島大学(広島駅)
・5月21日〜6月3日/北海道大学(札幌駅)
・5月22日〜6月4日/立命館大学(京都駅)
・5月24日〜6月6日/埼玉大学(北浦和駅)
・5月25日〜6月7日/関西大学(関大前駅)

渋谷駅内の掲出広告「みにみにぴにぴに」

渋谷駅内広告は「みにみにぴにぴに」の種明かしも(上)、横浜駅(下)など地方大学周辺駅内にも広告を掲出

 

※本記事は『総合報道』2024年6月5日号に掲載されたものです

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