知る・学ぶ/コラム「いいちこ」の広告展覧会。40周年の集大成を3フロアで開催

駅広告

2024.12.05

三和酒類㈱(本社大分、西和紀社長)は10月8〜12日、東京・渋谷の渋谷ストリームホールで、同社が販売する本格麦焼酎「いいちこ」の広告デザインの展覧会『iichiko Design Week 2024』を開催。来場者数は3000人以上に達した。

 これは、代表作となる交通広告の駅貼りポスターをはじめ、ボトルデザインやその他「いいちこ」に関する全ての広告デザイン、総称「iichiko design」が2024年に40周年を迎えたことを記念して開催したもの。「iichiko design」は1984年に始まり、駅貼りポスターは521枚(24年9月時点)、総数は2000点以上となっている。
 会場の4階から6階を「iichikoに触れる」「iichikoを知る」「iichikoを体験する」の3つのエリアに分け、展覧会に来場すると「いいちこ」の全てを知ってもらえるような展示を用意した。

 4階では駅貼りポスターを展示。フロアのデザインは、駅のホームにある広告掲出看板やベンチ、タイルの壁など、駅らしさをイメージして作られ、これまでの521枚の作品の中から厳選した40枚の駅貼りポスターを紹介。ポスター横には掲載年月や「ヴァンヌーボV ナチュラル」や「メタリックユポ」といったこだわりの紙質、さらに「何回も白を載せて印刷することで幻想的な色合いを表現」などといったカラー情報に加え、アートディレクターの河北秀也氏による撮影秘話を1枚1枚解説した文を掲載した。

 6階では巨大なボトルグラフィックと実物のボトルを並べ、「いいちこ」13種類のボトルデザインをじっくり見られるディスプレイ〝iichiko Products「いいちこボトルデザイン」〟や、「いいちこ」の「これまでとこれから」をイラストや豆知識を交えた40のトピックで紹介する展示〝All About iichiko「いいちこ大全」〟を用意した。

 5階は世界トップレベルのバーからゲストバーテンダーを招き、日替わりの限定カクテルを提供。さらにドリンクパスの購入者は、「いいちこ」ブランドの13商品を飲み比べることができた。
 10月7日にレセプションパーティーを開催。西社長は「『これまでのいいちこ、これからのいいちこ』をテーマにした展覧会。新しいデジタル技術を活用した展示や、いいちこを使ったカクテルを飲める体験も提供する。視覚や感覚を通じて魅力を体験してもらえれば幸いだ」と挨拶。
 続いて営業本部グローバルマーケティング室・宮﨑哲郎室長が、海外専用商品であるiichiko彩天を25年春に日本で発売することを発表した。さらにアオイヤマダ氏による彩天オリジナルカクテルをイメージしたダンスパフォーマンスが披露された。

 プログラム終了後、来場者は展示およびオリジナルカクテルと和菓子のペアリングなどを堪能した。
 なおイベントは終了したが、「iichiko design」を全て見られる「iichiko Gallery」サイトが開設されている。

 

※本記事は『総合報道』2024年11月5日号に掲載されたものです

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