事例コラム 思わず見上げる28mの豆乳映像──キッコーマン豆乳が仕掛けたDOOHプロモーション

屋外広告

2025.06.23

 キッコーマンソイフーズ㈱(本社東京、山㟢孝一社長)は4月14日〜2026年4月12日㈰の期間、東京ドームシティ内の複合施設「MEETS PORT(ミーツポート)」の外壁に設置された大型ビジョン「ミーツポートビジョン」で、キッコーマン豆乳のブランドムービーを放映している。

 ミーツポートビジョンは上段、中段、下段の3面で構成された大型ビジョン。東京ドームシティの南東エリアに位置するミーツポートの地上1〜5階の外壁に設置されている。

 ブランドムービーは3面の高さを足すと約28mにもおよぶビジョンに合わせて、キッコーマン豆乳の原料である大豆がこぼれ落ち、カラフルで多様なキッコーマン豆乳のパッケージが次々に落下し「おいしい無調整豆乳」のパッケージから豆乳が注がれるもの。4月1日から全国で放映がスタートした、俳優の林遣都さんが出演する新TVCMを組み合わせて制作された。

 同ビジョンの3面を一体的に使用しての企業映像の放映は、ミーツポートビジョンとしても初の試み。ブランドムービーや企業広告という枠組みを超えて、見た人にエンターテインメントとしても楽しんでもらえるユニークな映像表現にチャレンジしたという。さらにTVCMを組み込むことで朝食のたんぱく不足を補うために豆乳を飲んでほしいという想いも込めた。

 映像は縦長の媒体特性を最大限に生かすため、落ちてくる動きをダイナミックに表現できないかと考えた。大豆や豆乳が注がれるシーンを核に、パッケージを使ってゲームのような動きをするのも面白いと考えて制作を進めた。大豆が一気に流れる部分や、豆乳のパッケージが落ちるシーン、パッケージを3Dで描くなど、思わず見てしまうようなクリエイティブ作品になるよう意識した。特に豆乳が注がれるシーンでは滑らかな表現となるよう何度もやり直したという。

 「東京ドームシティを訪れる人々など幅広い層にアプローチし、一人でも多くの人が豆乳を手に取るきっかけになればと考えている。掲出開始して間もないため、継続的に効果の検証をしたい。試写の際には信号待ちの人などが顔を上げている場面を何度も見ることができ、インパクトの残る広告になったのではないかと考えている」。(担当者)

 この広告を紹介した総合報道のXには「広告の賞とか取りそう」「幼い子に興味を持ってもらえる可能性もある」などの声が寄せられ、8.9万件のインプレッションを獲得している(6月初旬時点)。

 

※本記事は『総合報道』2025年6月5日号に掲載されたものです

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