事例コラム “誤解”を起点にブランドを伝える──特茶が挑んだ共感型OOH広告とは?

駅広告

2025.06.23

サントリー食品インターナショナル㈱は、サントリー緑茶 伊右衛門「特茶」のPRとして「ゴルファーの誤解」を打ち消す屋外広告を5月19日から6月1日まで掲出した。

 同社は、コミュニケーション施策の一環として全国のゴルファーを対象にした調査を実施。これによると、非ゴルファー(ラウンドが年1回以下)から、「先入観を感じる発言を受けたことがあるか」の設問に、約9割が「ある」「よくある」と回答。多くのゴルファーが、周囲からゴルフに対する偏見や誤解を受けた経験があることが分かった。

 同社はこの調査結果を踏まえ、ゴルフに対する周囲の誤解を感じているゴルファーに向け、「歩く+特茶で、減るに差がつく。」という、〝特茶〟の新たなエビデンスを生かし、ゴルフの〝歩くスポーツ〟としての健康価値に光を与えながら、ゴルフへの誤解をポジティブに打ち消す施策「#ゴルフの誤解をとく茶」を展開した。

 第1弾は、ゴルフに対する誤解を〝ゴルフを楽しむことが健康につながる〟というメッセージで解く「誤解をとく茶広告」を首都圏のモールスケープで5月19日から、JR秋葉原駅では同26日から6月1日まで掲出した。モールスケープはイトーヨーカドー木場店、イオンモール八千代緑が丘、イオンモール浦和美園、アリオ亀有の4店舗に設置された。

 第2弾は6月12日から15日まで行われた「宮里藍 サントリーレディースオープン2025」の期間中、会場内でゴルフにまつわる誤解を解いていく参加型展示ブース「ゴルフの誤解をとく茶屋」をオープンした(店舗場所は六甲国際ゴルフ倶楽部内)。

 店内には「若い人もやってるの?」「18ホールって長くて暇じゃないの?」といったゴルフになじみがなく、先入観にまみれた同茶屋の店長(お笑いコンビ・ラランドのニシダさん)のコメントを掲出。さらに、茶屋とホール内には3体の〝隠れニシダ〟を設置。3体全てを写真に収め、ブースで提示すると、オリジナルステッカーがもらえるフォトラリーも同時開催した。

 

※本記事は『総合報道』2025年6月15日号に掲載されたものです

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