ナレッジコラム 駅看板(サインボード)とは?メリットから事例、効果的な活用法まで解説!
駅広告
2025.07.31
駅構内やホームなどで目にすることの多い駅看板(サインボード)は、地域密着型の案内や店舗誘導に適した駅広告の一種です。長期にわたって掲出できるため、認知の蓄積や反復訴求にも優れた媒体とされています。
本記事では、駅看板の基本的な仕組みから主な種類、期待できる効果、具体的な活用事例、効果を高めるためのポイントまでをわかりやすくご紹介します。

駅看板(サインボード)とは?
駅看板の概要や費用を確認しておきましょう。
駅看板とは
駅看板とは、サインボードとも呼ばれている、駅構内のコンコースやホームなどの場所に設置される、内照式もしくは非電照式の広告看板です。特長は、駅の近隣店舗や施設などの案内板や道標として効果的である点が一つに挙げられます。さらに、駅看板は一般的に、1ヶ月から数ヶ月、数年まで長期掲出が可能な点も特長です。
【関連ページ】
駅看板(サインボード)
駅看板の主な用途
駅看板は、次のような用途で活用されるケースが多くあります。
・近隣の飲食店やクリニック、スクールなどの店舗案内
・地域企業の認知向上
・商品・サービスの認知促進やブランディング
日常的に駅を利用する通勤・通学者に対して、視認性の高い場所で繰り返しアプローチできることから、地元密着型の広告手段として効果を発揮します。
駅看板の種類
駅看板には、主に次の3種類があります。
・建植看板
線路沿いに設置される独立型の看板で、ホームで電車を待つ人や車内から外を眺める乗客に訴求します。
・額面看板
駅構内の壁面に設置され、印刷シートなどで掲出される一般的なタイプ。駅ばりポスターと異なり、長期掲出が前提です。
・電飾看板
内部や外部から光を当てる照明付きの看板。夜間や暗い構内でも視認性を保てるため、目に留まりやすい特徴があります。
駅看板の掲出場所
駅看板は、主に階段正面やホーム階、改札内通路、改札外通路などの壁面に設置されます。
通行動線と目線の高さが考慮された配置が多く、通行者に自然と視認される環境が整っています。
駅看板の費用
広告料金は、駅や掲出期間、サイズ、電照・非電照によって変わります。
【東京メトロの例】
・半蔵門線 渋谷駅 3ヶ月 縦1130mm×横1625mm 約100,000円
・有楽町線 永田町駅 3ヶ月 縦1270mm×横1750mm 約95,000円
※価格は税抜きです。
※あくまで例であるため、実際の価格はお問い合わせください。

駅看板(サインボード)のメリット
駅看板のメリットとして、次の点が挙げられます。
長期間掲出のため記憶に残りやすい
駅看板は一般的に1か月以上の長期掲出が可能です。毎日の通勤・通学の中で繰り返し目にすることができるため、記憶に残りやすく、ブランディングや店舗認知に効果的です。反復的な接触による「刷り込み効果」が期待できるのが特徴です。
高い視認性と自然な情報伝達
駅構内やホーム上など、通行者や待機者の目に入りやすい場所に設置されるため、自然に広告情報を伝えることができます。特に電飾看板は、夜間や暗い場所でも明るく表示され、注目を集めやすくなります。
長期間掲出のため費用対効果が高い
長期掲出が前提であるため、広告費を1日単位に換算すると費用対効果が高くなります。また、反復訴求が可能であることから、認知獲得までの広告効率も良く、短期掲出の広告よりも安定した広告効果が期待できます。
地域密着型店舗への高い集客効果
駅周辺の飲食店やクリニック、塾などにとって、駅看板は道案内や案内板としても機能します。実際にその駅を利用する生活圏の人々に対して訴求できるため、地域密着型のビジネスと非常に相性が良く、ダイレクトな集客が見込めます。

駅看板(サインボード)の注目事例
駅看板の事例を成功のポイントと共に紹介します。
フィットネスジムの店舗マーケティング
駅周辺に複数の店舗を展開するあるフィットネスジムでは、駅看板を店舗マーケティングの一環として活用。駅を利用する生活者に対して、毎日繰り返し訴求することを狙い、長期掲出を行っています。
掲出場所ごとの接触時間の違いに合わせて、ホーム付近では詳細情報を、通路付近ではブランドロゴを大きく見せるなど、広告クリエイティブに工夫を加えています。このように、接触環境に応じた内容にすることで、より印象に残るコミュニケーションを実現しています。
【関連ページ】
ゴールドジムが駅看板を重視する理由

オムニチャネル戦略の一部に駅看板を採用
求人アプリのPRに、駅看板を含む複数のOOH広告を活用したオムニチャネル戦略を展開。テレビCMや電車内広告、SNS・動画広告と連動しながら、駅看板を主要駅(首都圏・大阪・名古屋)に掲出しました。
広告クリエイティブは、親しみやすい街並みのイラストとともにアプリアイコンを明確に配置し、サービス内容の理解を促進。日常の様々な接点で繰り返し目にすることで、高い訴求効果を得ています。
【関連ページ】
生活に溶け込むOOH広告:シェアフルのオムニチャネル戦略

毎日変わるビジュアルで話題化
大阪・梅田駅では、ファブリック素材に特殊印刷を施したLED内照式看板が掲出されました。UVインクジェットによって表現された「美味しさ」や「気持ち」をテーマにしたビジュアルが、毎日変わる演出とともに話題を集めました。
従来の広告の枠を超えた“アート作品”のような存在感があり、道行く人の注目を集めながらSNSでも自然に拡散されました。視認性・変化性・デザイン性を掛け合わせた好例といえます。
【関連ページ】
“美味しさ”や“気持ち”がプリントできる? 梅田駅を彩った毎日変わる広告ビジュアルの舞台裏

駅看板(サインボード)の効果的な活用法
駅看板は、ただ掲出するだけではなく、目的に合わせて戦略的に活用することで、より高い効果を期待できます。ここでは、駅看板をより効果的に活用するためのポイントを紹介します。
SNSとの組み合わせによる効果最大化
駅看板はサイズが大きく、視認性も高いため、広告クリエイティブを工夫することでSNS投稿を促すことができます。インパクトのあるビジュアルや、話題性のあるメッセージを盛り込むことで、写真付きで投稿されやすくなり、オンライン上での波及効果を期待できます。
SNSと連動したキャンペーンを企画すれば、駅看板を起点としたデジタルとの相乗効果も生まれます。
駅近隣店舗の案内板としての活用
駅看板は、店舗や施設への「道標」としても非常に有効です。たとえば、「改札を出て右へ徒歩2分」など、具体的な道順を記載することで、駅利用者にとって親切な案内となり、来店につながりやすくなります。
加えて、営業時間やサービス内容、キャンペーン情報なども合わせて記載することで、初めて知る人にとっての関心喚起にもつながります。
反復性の高さによる刷り込み効果としての活用
駅看板は長期間掲出されるケースが多く、通勤や通学など日常的に駅を利用する人々に繰り返し視認されることで、ブランドや店舗の認知度が自然と高まります。
また、イラストや写真、色の使い方を工夫することで、単に目に入るだけでなく記憶に残るように設計することも可能です。文字情報に偏らず、ビジュアルとメッセージのバランスを意識することで、刷り込み効果をさらに高めることができます。

まとめ
駅看板(サインボード)は、駅構内やホームなどに長期間掲出できる広告手法で、通勤・通学者への反復的な訴求が可能な媒体です。視認性が高く、地域密着型の店舗や企業にとっては、認知獲得や集客に大きな効果が期待できます。
また、SNSと連動したクリエイティブや、案内板としての活用、ビジュアル面での工夫を通じて、その効果をさらに高めることが可能です。実際の事例からも、アイデアと戦略次第で、駅看板は単なる広告を超えたマーケティングツールとして機能することがわかります。
駅看板の活用をご検討の際は、目的やターゲットを明確にしたうえで、掲出場所やクリエイティブの工夫にもこだわることをおすすめします。
導入にあたってのご相談やプランニングのご支援も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。