事例コラム 企業広告は駅でどう伝える?阪急電鉄の学生向けOOH事例

駅広告

2026.03.02

阪急電鉄㈱(本社大阪、嶋田泰夫社長)は25年12月1日から、大阪梅田駅と車両内に、企業広告「一生をつくる、一日のそばに。」を掲出している。この企画は、関西の鉄道企業である同社が、沿線とともに歩み、生活や人生を支えてきた存在であることを訴求する企業広告。同社で働く魅力や沿線で暮らす価値を発信し、就職希望者や移住検討層の関心喚起を図る狙いがある。

 主なターゲットは、就職活動を控える学生層。多くの利用者が行き交う駅構内や車両内に掲出した。従来、仕事の内容を直接的に伝える専用Webサイトは用意していたが、「阪急電車が“働く場所”であるという認識には、なかなか結びつかないのではないか」と考え、運転士の視点や車窓の風景を切り取ったビジュアルを採用した。

 企画段階では、誰もが日常的に体験している車内の情景や、その瞬間に抱く心情をいかに表現するかが課題となったという。担当者は「ブレインストーミングの中で、具体的なシーンや“心の声”を可視化する作業に苦労した」と振り返る。
 デザイン面では、一目で阪急電車を想起させる「マルーンカラー」や車内座席のモチーフを多用し、“阪急電車らしさ”を前面に打ち出した。また、ブランドキャラクターとの親和性を重視し、温かみと柔らかさを表現できるイラストレーターのしらこさんを起用。親しみやすさと企業イメージの両立を図った。

掲出後、同件を投稿したしらこさんのXのポストは11.5万件の表示を獲得している。
掲出期間については、自社媒体を活用した展開であることから、状況に応じて柔軟に対応する方針としている。

 

※本記事は『総合報道』2026年2月5日号に掲載されたものです

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