知る・学ぶ/コラム京王エージェンシー│大型屋外ビジョンブランドの開発を発表~第1弾として「渋谷メガウォール」を放映・販売開始
2024.11.13
㈱京王エージェンシー(本社東京、岡村達矢社長)は8月5日に、大型屋外ビジョンブランド「KEIO MIRARERU VISION」の開発を発表した。またその第1弾として「渋谷メガウォール」を東京都渋谷区宇多川町の交差点に設置し、9月2日から放映・販売を開始した。
同社は京王沿線の交通広告メディアの管理運営および販売を行ってきたが、大型屋外ビジョン事業への着手は創業以来初の試み。コロナ禍をきっかけに同社独自の強みをとらえ直し、強化していく取り組みを始めたことが契機になったという。
「交通広告もデジタル化が進み、今では街のDOOHと一体化したメディアと捉える傾向が強まっている。当社は同分野への参入は後発になったが、交通広告事業で培った知見はこの新事業展開に役立てると見込んでいる。ブランド名は、既に多くのDOOHが稼働する中でも存在価値を示すため、『みんなに見られる』ということがストレートに伝わるものを選んだ」(担当者)。
記念すべき第1弾は、①ターゲットがセグメントしやすい立地 ②インパクト訴求ができるサイズ ③大型交差点に隣接─などの要素を満たす、道玄坂と文化村通りの交差点への設置が決定した。ターゲット層は渋谷の特徴ともいえる、SNS世代の若者・インバウンドで訪れる外国人旅行客。広告主はその層に刺さるSNSサービスやエンタメ関連の企業を想定している。
また、昨今は情報収集媒体としてスマホが筆頭に上がることから、縦長媒体である点も強みとなっている。担当者は、「Z世代を中心に『推しの広告を見に来た』とわざわざ掲出場所まで足を運んで写真を撮り、SNSに投稿する事例が多く見られる。『若い世代をターゲットに広告を展開したい』『シンボリックな場所で広告を展開したい』という広告主にとって最適な媒体である」とコメントした。
9月2日から放映された動画コンテンツはその特徴を生かし、女優の下田彩夏さんが全身を画面に収めて登場。10mを超える下田さんを中心に、3DCGで立体感ある空間に仕上げたのは『ゴジラ-1.0』などを手がけた映像制作プロダクション㈱白組。演者の魅力を押し出しつつインパクトある、縦長媒体らしい映像となった。
同社は、都内主要駅周辺エリアやターゲット特性のある街で今後もDOOHの開発を続けていくとコメントした。
「渋谷メガウォール」の詳細は下記の通り。
▽サイズ/H13×W6m=78㎡▽画面仕様/3.9ミリピッチLED
▽住所/東京都渋谷区宇多川町26-3(渋谷サンルイビル)
▽放映時間/朝9時~夜12時
▽掲出料金例/1時間に15秒×4回を1週間=60万円
※本記事は『総合報道』2024年10月15日号に掲載されたものです