お役立ちコラム/コラム渋谷駅に秋田犬やなまはげ│観光促進で階段を大型装飾

駅広告

2025.03.10

JR東日本は秋田県冬の大型観光キャンペーンの一環として、2024年12月20日からJR渋谷駅南改札の階段を秋田犬やなまはげのラッピングで装飾している。

 同キャンペーンは秋田県とJR東日本が一体となり「誰と行く? 冬の秋田」というキャッチコピーで展開し、「温泉」「食・酒」「小正月行事」「雪」をキーワードに、冬の秋田ならではの魅力的な要素を前面に押し出す。今回の駅装飾は、多くの首都圏の駅利用者に「秋田県」を認知してもらう・足を運んでもらうため、企画立案された。

 上り階段側のラッピングは鮮やかな黄色の下地に、秋田犬やなまはげ、名物料理などが散りばめられたクリエイティブ(写真①)。ビジュアルには「#SHIBUYAKITA(渋谷来た)」とSNSのハッシュタグ風キャッチコピーも入っているが、末尾5文字「AKITA(秋田)」を赤いフォントにし、秋田を強調している(写真②)。

 下り階段にはポスターも展開され(写真③)、秋田犬となまはげが渋谷スクランブル交差点やMIYASHITA PARKなど、渋谷の名所を観光している。デザイン意図として、「渋谷」という日常に「なまはげ・秋田犬」という非日常を組み合わせたキャッチーなビジュアルを目指したという。
 ロケーションに選ばれた渋谷駅は、駅前にシンボル「忠犬ハチ公像」を有し、そのモデルとなった秋田犬のハチは23年に生誕100周年を迎えている。これをきっかけに、秋田県大館市渋谷区は交流協定を結ぶ仲でもある。

 一方で企画担当者は、駅構内で施工箇所の選定に苦慮したと語る。
 「お客さまの流動が多過ぎると広告自体が見えなくなってしまうため、適切な箇所の選定が難しかった。しかし掲出後は、SNSにて好感を持った反応が多く返ってきた。『秋田県に行きたくなった』『通勤時の癒しになる』─などのコメントがよく見受けられ、多くの方に秋田県を感じてもらう目的を果たせていると感じている」(担当者)
※掲出は2月27日㈭で終了しています

写真①

写真②

写真③

 

※本記事は『総合報道』2025年2月15日号に掲載されたものです

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