お役立ちコラム/コラムリクルート│パートナーが浮かび上がる広告。特殊印刷用い新宿に展開

駅広告

2025.03.14

㈱リクルート(本社東京、北村吉弘社長)は1月27日~2月2日、東京メトロ新宿駅メトロプロムナードに、向かって右から見ると景色だが、左から見ると人物が浮かび上がる、見る角度によって異なる写真が出現する交通広告を掲出した。

 同社は2月14日のバレンタインデーを前に、「パートナーがいる」と答えた全国4888人を対象にアンケートを実施。ピックアップした質問で1位になった都道府県の各所に交通広告を設置した。

 このうち新宿に掲出されたものは、「1週間でパートナーの写真を撮る平均枚数」が多い都道府県1位は東京(4.73枚)という結果を受けたもの。広告に採用した写真は、実際のカップルに、日常の中でパートナーを撮ったものを提供してもらった。日常だとスマートフォンで写真を撮る人が多いため、デザインはカメラロール風にして、写真をメインにしながら共感性やインパクトを持たせた。またメッセージまでしっかり目に入るよう、どちらの方向から見ても写真とキーコピーが同時に目に入る配置・レイアウトにした。
 今回の企画は老若男女問わず、また未婚既婚にかかわらず、幅広い層に「パートナーがいる日常の尊さ」を感じてほしかったため、写真選定にこだわったという。年齢層や性別がまんべんなくなるようにしながら、“何か特別な日の華やかな写真”ではなく“日常の中で撮った写真”であることを選定基準とした。
 「今回採用した特殊印刷は通常の印刷と異なり、人物と背景が半々ぐらいの濃度で見える角度があるため、その状態でも背景と人物が意図しない見え方になってしまわないよう、色見本を確認しながら画像レタッチを細かなところまで調整した。また通行人の目に留まるよう、左から/右から/正面からの3方向から見て、引きがある演出が果たせているかなど、人の現れ方/消え方の検証は密に行った」。(担当者)
 掲出の目的は「大切な人と生きることで、毎日はきっと少し違って見える。なにげない毎日も、あなたがいるだけで。」というコンセプトのもと、「パートナーといる日々の何気ない瞬間の尊さ」について改めて考える機会にしたいと実施したもの。「大切な人がいる日々の尊さ」を特殊印刷で表現し、調査結果を織り交ぜメッセージの共感性を高めた。

右から見ると風景写真だった広告が、左から見るとパートナーの写真に変化する

 今回のコピーである「なにげない毎日も、あなたがいるだけで。」の世界観をOOHで表現する際に、「パートナーという存在が“いる世界”と“いない世界”の見え方がこんなにも違う」ということを視覚的に分かりやすく表現する方法を検討。そこで同特殊印刷なら「日常のなにげない風景や景色も、パートナーがいるだけで特別なものになっている」というメッセージを視覚的に、またインパクトを持って伝えることができると考え、採用した。

 このほか「『ありがとう』という感謝の気持ちを毎日伝えている人」が多い都道府県1位には鹿児島(40.4%)、「同じ料理でもよりおいしそうな方をパートナーに渡す人」が多い都道府県1位は新潟(84.6%)が輝いた。それぞれ同期間JR 新潟駅、JR 鹿児島中央駅にも広告を掲出した。

 

※本記事は『総合報道』2025年2月25日号に掲載されたものです

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