事例コラム 上野駅が“赤べこ”一色に!福島の魅力を伝える観光プロモーション広告が話題
駅広告
2025.06.09
福島県とJR東日本は3月19日から、「ふくしまプレデスティネーションキャンペーン(プレDC)」の告知として、JR上野駅改札内の階段を「赤べこ」の柄でラッピングしている。

同キャンペーンは、来年4月〜6月にかけて行われる大型観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」の先行企画。福島の魅力である「自然や絶景」「食や発酵」「歴史や文化」「体験や復興」などの4つのテーマをアピールし、多くの首都圏の駅利用者にその魅力を広め、足を運んでもらうことを目的とする。
ラッピングは上野駅中央改札を入ってすぐの階段で展開。タイトルは「みつけてふくしま!」。ピンク色の下地に、福島県の郷土玩具「赤べこ」のイラストを壁紙パターンのように配置した柄が印刷されている。赤べこパターンは階段側面・柱・天井にわたり、空間一帯を赤べこがジャックした状態になった。

階段蹴込みのラッピングには、福島の名産物である桃や、名所・鶴ヶ城、上野のパンダなどをモチーフにアレンジされた特殊な赤べこが配置された。上野駅は福島県に新幹線と在来線特急列車でアクセスできる「首都圏エリアから福島県への窓口」という点から広告掲出場所に選ばれた経緯もあり、東北新幹線や特急列車・ひたちの模様の赤べこもいる。
これらのアレンジ赤べこは蹴込みだけでなく、壁・天井の赤べこパターンの中にも紛れ込み、タイトル通り福島の魅力を見つける遊び心あるデザインとなった。

また階段側面には、「こんなところがいちばん! ふくしま」と題したポスターも掲出。「一本桜の大木数は約300本」「全国新酒鑑評会金賞受賞数が9回連続1位」─などが挙げられた。
「『福島県のいちばん』『福島県・上野駅の特徴を模した赤べこ』の発見を促すことで、改めて福島県の魅力を伝えるクリエーティブを目指した。キャンペーンを通じてユーザーが実際に訪れ、その魅力を体感・体験していただければ……という思いを込めている」(担当者)
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公式SNSの投稿には多くの閲覧数と好意的な反応が見られ、実際にラッピングを見た駅利用者も写真を投稿するなどの反応があった。
ラッピング掲出期間は6月19日㈭までの予定。
※本記事は『総合報道』2025年5月25日号に掲載されたものです