ナレッジコラム 電車広告の入稿サイズ一覧!入稿前のチェックポイントは?

電車広告

2025.09.04

電車広告を活用して、自社のサービスやブランドを多くの人に届けたい――そう考えたときに、避けて通れないのが「入稿サイズ」の正しい把握です。掲出枠のサイズや形式を誤ってしまうと、広告制作のやり直しや掲出スケジュールの遅延といったリスクにつながります。
この記事では、主要な電車広告の入稿サイズ一覧とともに、初めての広告入稿でも安心して進められるよう、入稿時の注意点やよくあるミス、スムーズに進行するためのポイントをまとめてご紹介します。掲出前にしっかり確認し、効果的な電車広告を実現しましょう。

電車広告の入稿サイズ一覧

ここでは、東京メトロの代表的な電車広告を例に、種類ごとの入稿サイズをご紹介します。広告制作の際には、使用する路線や媒体ごとに最新の仕様を必ず確認しましょう。

中づりポスター

中づりポスターは、電車内の天井部分から吊り下げられた、B3サイズのポスター型広告です。またB3サイズの横幅を2倍にしたワイドサイズでの展開も可能です。電車広告の中でも特に目立ち、乗客の視線を自然に引きつけます。

【入稿サイズ】
シングル:縦364mm×横515mm
ワイド:縦364mm×横1,030mm

【製作時のご注意】
ポスター上部の30㎜は、ホルダーに挟まれて隠れる部分(クワエ部分)となります。デザインの際はご注意ください。なお、ホルダーのクワエ幅は鉄道会社によって異なる場合がありますので、詳細についてはお問い合わせください。

【関連ページ】
中づりポスター

まど上ポスター

まど上ポスターは、電車内の網棚の上に掲出するポスター型広告で、立っている乗客や座席に座っている乗客の目に留まりやすいのが特長です。基本的にシングルサイズと、横幅を2倍にしたワイドサイズの2種類がありますが、ワイドサイズを3つ横に並べて、より訴求力の高い広告掲出も可能です。

【入稿サイズ】
シングル:縦280mm×横515mm
ワイド:縦280mm×横1,030mm

【製作時のご注意】
ポスター上部の20㎜は、ホルダーに挟まれて隠れる部分(クワエ部分)となります。デザインの際はご注意ください。なお、ホルダーのクワエ幅は鉄道会社によって異なる場合がありますので、詳細についてはお問い合わせください。

【関連ページ】
まど上ポスター

ドア横ポスター

ドア横ポスターは、電車の戸袋部分、つまりドアの横に設置されるポスター広告です。基本的にドアの左右に1枚ずつ、計2枚をセットで掲出するのが基本です。ドア横は、電車内でも乗降時に目にしやすいのが特長です。電車利用者に強いインパクトを与えることができます。

【入稿サイズ】
縦364mm×横515mm(2枚セット)

【製作時のご注意】
ポスターの上下および左右15㎜は、ホルダーに挟まれて隠れる「クワエ部分」となります。デザインの際はご注意ください。また鉄道会社によってクワエの幅が異なることがありますので、詳しくはお問合せください。

【関連ページ】
ドア横ポスター

ステッカー広告

ステッカー広告は、ステッカー型の比較的、サイズが小さい広告で、電車のドア上部やガラス部、戸袋、窓などに掲出する広告です。乗客の目線に近い位置にある点や乗降時に目にしやすい点などから、効果的な広告配信が可能です。

【入稿サイズ】
縦165mm×横200mm×角丸 10㎜

【製作時のご注意】
素材については指定があります。詳しくはお問合せください。

【関連ページ】
ステッカー広告

つり革広告

つり革広告は、電車内のつり革の握り手上部に掲出する電車内広告の一種です。つり革につかまると自然と目に入り、目線の位置に近いため、キャッチコピーや短い文章を読んでもらいやすいメディアです。

【入稿サイズ】
縦105mm×横126mm
広告は、四角柱型の部分に縦105mm×横126mmを巻きつける形になります。つまり、つり革を持った人の正面にくる面積は、縦105mm×横43mmとなります。

【製作する上でのご注意】
鉄道会社によって入稿サイズが異なることがありますので、詳しくはお問合せください。

【関連ページ】
つり革広告

車内ビジョン広告

車内のドア上部に設置されているディスプレイに掲出できる広告です。映像による視認性の高さや訴求力から注目を集めるメディアです。視覚的なインパクトがあることから、商品・サービスの宣伝だけでなく、ブランディングにも活用できます。

【入稿サイズ】
・15インチ(横33.15cm×縦18.67cm)
・17インチ(横37.57cm×縦21.16cm)

【関連ページ】
車内ビジョン広告

今回ご紹介した数値は東京メトロの電車広告の記事公開時点の入稿サイズとなります。
他社の電車広告のサイズは異なりますので、出稿する際には、必ず各メディアの既定サイズや最新情報を確認してください。

電車広告の入稿サイズにまつわるよくあるミスや注意点

電車広告の入稿では、サイズだけでなく形式や仕様など複数の要素を確認する必要があります。以下のようなミスがよく起こるため、入稿前にしっかりチェックしましょう。

単位の読み間違いに注意

入稿サイズはミリ(mm)単位で記載されることが一般的です。しかし、センチ(cm)と誤って読み取ってしまい、制作サイズが10倍になってしまうミスも見受けられます。小数点以下まで含め、正しい単位で認識しましょう。

解像度はサイズと合わせてチェック

印刷に適した画像解像度(通常300dpi程度)が保たれていないと、実際の掲出時に画質が荒くなることがあります。特に、制作後にサイズだけ拡大するような場合は要注意です。画像やテキストが粗くならないよう、元データの画質から見直しましょう。

B3サイズとインターサイズの違いを理解する

例えば、中づりポスターはB3(縦364mm × 横515mm)が基本ですが、まど上ポスターではインターサイズ(縦280mm × 横515mm)もあり、見た目は似ていても縦寸法が異なりますので、入稿サイズを間違えないように注意してください。

シングルサイズとワイドサイズの違いを理解する

電車広告には、通常のシングルサイズに加え、横幅を2倍にしたワイドサイズが存在します。とくに中づりやまど上ポスターでは、選択した枠に応じて適切な入稿サイズを用意する必要があります。

電車広告の入稿時にスムーズに進めるポイント

入稿サイズや解像度の確認に加え、スムーズに掲出まで進めるためには以下のようなポイントを意識しておくと安心です。

掲出環境や路線の特性を事前に確認する

広告を掲出する場所の見え方や、人の流れを実際に確認することが重要です。
たとえば、吊り広告や窓上広告は立ち位置や混雑具合によって視認性が変わります。事前にその路線に乗車し、どのような環境下で広告が表示されるかを確認してからデザインするのがおすすめです。

「遠目で読める・瞬時に伝わる」デザインを意識

電車広告は、乗客が数秒のうちに目にすることを前提としています。文字サイズや色のコントラスト、視認性に配慮し、「3秒で伝わる」を意識して設計しましょう。入稿前に原寸でプリントして見え方を確認するのも有効です。

審査スケジュールも含めて計画を立てる

交通広告は事前審査が必要で、内容によっては修正を求められるケースもあります。希望する掲出開始日に間に合うように、制作スケジュールとあわせて「審査に要する期間」も含めた余裕ある計画を立てておきましょう。

審査基準を把握しておく

交通広告は公共性が高いため、広告審査は厳格です。誤認を招く表現や、特定業種(医療・健康食品など)の表現規制にも注意が必要です。事前に媒体社の審査基準を確認し、不明点は問い合わせるようにしましょう。

入稿時のポイントについては、下記のコラム記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

【関連ページ】
はじめての交通広告で避けたい失敗例と対策~成功に導くための10のチェックリスト~

まとめ

この記事では、主要な電車広告の入稿サイズと、入稿にまつわるよくあるミス、スムーズに進めるためのポイントまでをご紹介しました。
電車広告の制作・掲出には、サイズの正確な理解だけでなく、解像度・審査・スケジュール・媒体特性など、事前に押さえるべき事項が多数あります。とくに初めて出稿する場合は、過去の事例や媒体社のサポートを活用しながら、慎重に準備することが重要です。

入稿準備や広告掲出でお困りのことがありましたら、ぜひアドターミナルにお気軽にご相談ください。

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