事例コラム “めくれる巨大まんが”がSNSで500万imp|白泉社『LaLa』50周年OOH
駅広告
2026.10.15
㈱白泉社(本社東京、高木靖文社長)は7月20日から26日まで、雑誌『LaLa』の創刊50周年を記念し、新宿駅メトロプロムナードに「めくれる巨大まんが」3作品と「めくれるまんが」31作品の広告を掲出した。作品の意外性に着目し、実際にページをめくる体験をOOHに落とし込むことで、歴代作品の魅力を直感的に伝える企画となった。
企画は「創刊50周年企画として、歴代のLaLa作品の魅力を最も伝えられる方法は何か」という発想からスタート。長年LaLa作品に親しんできたメンバーが議論を重ねる中で、少女まんがの枠に収まらない、意外性に富んだ物語こそ同誌の魅力だと捉えた。
そこで、各作品のあらすじや特徴を一言で表現したコピーを、作品タイトルとして見せる手法を採用。さらに「ページをめくる手が止まらなくなる」作品の魅力を体験してもらうため、「大きいまんががめくれる」というアイデアに発展した。コピー、タイトル、名シーンを巨大サイズでめくりながら楽しめる構成とし、広告には無料試し読みにつながる二次元コードも設置した。

掲出場所は、こうした体験を実現できるOOH媒体であることに加え、同期間に新宿高島屋で開催されていたLaLaの原画展から歩いて立ち寄れることも考慮して選定した。
制作では、実際の漫画をそのまま巨大化したように見せることにこだわった。ページには紙のようにしなる素材を使用し、背の丸みやカバー、中面の質感まで再現。近年の作品も、慣れ親しんだ花とゆめコミックスの装丁フォーマットに統一することで、作品群を一堂に見せた際の迫力と、それぞれの個性を両立させた。タイトルの文字も、創刊当時を想起させるレタリング風に500文字以上を一文字ずつ作字した。

巨大まんがのページをめくった先には、周年を記念して3作品の作家が寄せたコメントや描き下ろしイラスト、サインも掲載。巨大化しても美しさを損なわないよう原画を再収集し、今回の広告用に再構成した。さらに、安全性や耐久性を確保しながら、誰でも気軽にめくれるよう何度も試作。上部にはマグネットを設置し、ページが自然に閉じる構造とした。

掲出後は、公式Xによる発信がオーガニックで150万インプレッションを超え、ユーザー投稿も500万インプレッション、12万以上の「いいね」を記録。実際に巨大まんがをめくる様子を撮影した投稿が相次ぎ、SNS上でも大きな反響を呼んだ。
担当者は「読者への感謝を伝え、50周年をともに祝うとともに、懐かしんでもらいながら、最近の作品も知ってもらうという狙いも達成できた」と話す。
作品を「見る」だけでなく、「めくる」という行為そのものを広告体験に組み込んだ今回の施策。OOHならではの物理的な仕掛けを通じ読者との双方向の接点を生み出した事例となった。
※本記事は『総合報道』2026年8月25日号に掲載されたものです



