事例コラム 観光地の魅力を“触って伝える”|JR東日本「さわって庄内」の交通広告
駅広告
2026.09.17
JR東日本は6月30日から、「山形庄内 夏の観光キャンペーン」として、手でさわれる広告「さわって庄内」を、JR渋谷駅改札外の仮囲いに掲出している。 同キャンペーンは、「自然風土・精神文化・食が織りなす 山形庄内 癒しの旅」をテーマに7月1日から3カ月間を予定して開催中のもの。同社はこのキャンペーン内容に合わせて、夏の庄内らしい魅力を幅広く感じられる「加茂水族館のクラゲ」「だだちゃ豆」「山伏とほら貝」をモチーフに選定。シートに厚みのある素材を貼り付け、立体的な広告を制作した。 クラゲやだだちゃ豆はさわるとクッションのように柔らかくへこむ素材を使用。ほら貝は手触りの良い繊維素材を使い、さわるとほら貝の音が鳴るセンサーが設置されている。
同社は今年4月から6月の期間に実施されていた「ふくしまデスティネーションキャンペーン」でも、手でさわれる広告を新橋駅などに掲出。「見るだけ」で終わらず、興味を持って楽しんでもらえる装飾として企画され、福島県の名物である「赤べこ」や「起き上がり小法師」などを、同様に柔らかい半立体広告として制作した。
「前回の施策はさわって楽しんでもらうだけでなく、フォトスポットとしても活用され、SNSでも想定以上の反響があった。これを受け、今回はさらに『耳』でも楽しめる要素として山伏とほら貝をモチーフに選定。触覚・聴覚・視覚を組み合わせた体験型の装飾とすることで、より印象に残る庄内の魅力発信を目指した」。(担当者)


担当チームは、繰り返し触れられることを想定し、破損しにくい素材や構造、安全面に配慮して広告を設計。音が鳴る仕組みについても、周囲の利用者にとって雑音とならないよう細かく調整し、体験の楽しさと安全性・快適性の両立にこだわった。また国内外から幅広い層が利用するターミナル駅である渋谷への掲出により、インバウンド層にも庄内の魅力を発信できるよう、英語表記も取り入れている。
広告掲出後、現場では写真撮影をする人の姿も多く見られ、またXやInstagramなどのSNS投稿により認知度も上昇した。
※本記事は『総合報道』2026年8月5日号に掲載されたものです




